風沢中孚

ふうたくちゅうふ

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誠心

case.1

誠意に満ち、真心が伝わるとき。 心に確かな真実があれば、その意が通じ、 良い結果につながっていくでしょう。 冒険的な大きなことに挑戦しても、 うまくいくとき。 自分自身の真実から外れることなく、 誠実に、行くべき道を歩み続けていくならば、 得られるものがあるでしょう。

初爻

case.1

それに心を捧げるべきかどうかを、 しっかり確かめたならば、 良い結果に通じていくでしょう。 他に心を引かれるものがあるようでは、 落ち着きを得ることはできません。

case.2

真心を捧げていく。 他の何ものでもなく、 偽りがないことを確かめて、 一心に信じ、想っていく。 誠実な道を歩み始めていく段階。

case.3

本心はどれですか。 迷うことなく答えられますか。 自己の意志を確認しましょう。 ここから先は、偽物は要らない。 本物だけ、真心だけが道を開きます。

case.4

見落としがないように、よく見直してください。 もう答えは出ていると思っているかもしれませんが、 それで本当に間違いがないのか確かめてください。 本当にもう迷いはないでしょうか。 自分の気持ちに嘘をついている部分はありませんか。 大丈夫だと確認できたら、自分を信じましょう。

case.5

はい、そうですね。 もう十分よく考えたのですよね。 迷いを振り切って、決断しましょう。

case.6

本心であることが大切です。 自分に誠実な望みであるのかどうか。 もっと別に望んでいることはないでしょうか。 なんの偽りもごまかしも他心もないことを、 自分の中で確かめてください。

case.7

相手を本当に信じてよいのか、 相手に本当に心を託してよいのか。 疑いも迷いも他心もなく、 相手への想いに確信があるのなら、 きっと、うまくいく。 真心で、応じ合える相手。

case.8

本当にこの相手を真剣に想っている? 他にもっと本気で想っている相手はいない? 自分にそう問いかけてみてください。 迷いがあってはうまくいきません。 迷いがあるからうまくいかないのかも? 相手にも迷いが伝わっているのかもしれない。 嘘があっては成り立たない関係です。

二爻

case.1

誠心を抱いている同志とは、 遠く離れていても、通じ合えるとき。 手にしている良いものを、 惜しみなく分かち合えるでしょう。

case.2

真心が通じていく。 誠意を捧げれば、 応えてくれるものがある。 純真な想いが共鳴していく、 誠実な道が開けていく段階。

case.3

通じ合っていますね。 その感覚は、確かな真実。 自分の心に誠実になっているから、 誠実なものが応えてくれているのです。 素敵な予感がしますね。 きっとそれも、本物の手応え。

case.4

大丈夫、想いは通じます。 純粋に願い求めれば、 純粋に応えようとするものがあるはずです。 共鳴している感覚を信頼しましょう。 あなたが自分自身の真実を信じることで、 誠実な反応を引き寄せることができるでしょう。

case.5

はい、そうですね。 誠実な気持ちが伝わってきます。 その想いが通じていくでしょう。

case.6

本心であることが大切です。 自分に誠実な望みであるのかどうか。 純粋な想いであれば、状況も応える。 願いが通じ、望みが実現されていきます。

case.7

たとえ今は、離ればなれでも、 お互いを想う心は、通じ合っている。 相手と何かを共有したい、 相手のために何かしてあげたい、 お互いに、そういう気持ちでいる。 その誠なる心を、感じて、信じて。

case.8

心は通い合っています。 相手とあなたは一体のように、 同じことを感じている。 あなたの願いは、相手の願い。 相手の願いは、あなたの願い。 それがこの関係の真実です。 今の状況がどうであっても。

三爻

case.1

敵が現れたからと、 攻めてみたり、やめてみたり、 悲観してみたり、楽観してみたり。 誠意をもって、向き合ってみるべきでは。

case.2

真心を貫けない。 妨害されて、誠意を失い、 なんとなく気分で動いている。 真っ直ぐに立ち向かい、 誠実に進んでいくことが必要な段階。

case.3

心を乱されているようですね。 態度も落ち着かず、なんだか感情的。 冷静になりましょう。 目の前に何が立ちはだかろうとも、 自分自身の本心は変わるはずはありません。

case.4

解決する気はありますか。 ああでもないこうでもないと騒いでいるのを、 実はどこかで楽しんでいるような部分はないですか。 泣いたり笑ったりめまぐるしく浮沈しているうちに、 もうかなりどうでもよくなってきているのでは。 問題の本質はどこにあるのでしょうか。

case.5

それは本気でしょうか。 気持ちがころころと変わっているようですが。 雰囲気に流されていませんか。

case.6

本心であることが大切です。 自分に誠実な望みであるのかどうか。 実現を阻む敵は、自分の中にいる。 なかなか実現されないのは、 真剣になりきれない自分がいるからでは。

case.7

引かれ合っている仲なのに、 こちらの態度が、定まらない。 突っかかったり、優しくしたり、 機嫌が良かったり、悪かったり。 自分の本当の心を見せなくては、 相手の心も、宙に浮いたまま。 真心で、向き合うべき。

case.8

相手はあなたにとって何なのでしょう。 対立している相手?仲良くしたい相手? ちょっかいを出したり、そっけなくしたり、 相手の言動に傷ついたりもするけれど、 一緒にいて楽しかったりもする。 どうしても気になって、無視できない。 自分の本心を見極めましょう。 本当は一緒にいたい?

四爻

case.1

誠心が満ちていくとき。 真の心に従うために、 何かを断ち切ったとしても、 問題はありません。

case.2

純真な輝きが増していく。 心を満たすのは真心だけ、 不純なものはきれいに取り除いていく。 誠実に順調に歩みを進めている、 道が通じようとしている段階。

case.3

もう迷うことはありませんね。 本心に誠実になれば、不要なものも分かる。 要らないものは手放してしまいましょう。 そして、想いが、時が、満ちていく。 確かな道が通じ始めています。

case.4

問題が何かは明らかです。 解決のために何をすべきかも明らかでしょう。 それを実行しましょう。 もう迷いは手放す時期です。 あなたの本心はもう決まっているはず。 ためらう必要はありません。 潔く、自分に正直になりましょう。

case.5

はい、そうですね。 もう迷うことはなくなりそう。 真剣な決断をしようとしています。

case.6

本心であることが大切です。 自分に誠実な望みであるのかどうか。 実現のために不要なものは、切り離しましょう。 真剣に考えるべき時期にきています。

case.7

きっと、もうすぐ、うまくいく。 お互いの想いが満ちていき、 そのときを、迎えようとしている。 相手に真心を示すためには、 もう関わることのないものを、 きっぱりと断ち切っておくこと。 曇りなく信じ合うことが、大切。

case.8

あなたの本心を伝えましょう。 相手に誠実な姿勢を見せましょう。 この相手との関係こそが、あなたにとって本物。 もう、その確信が、心に満ちているはずです。 あなたに必要なのは、本物だけ。 その他の不要な関係を断ち切ることで、 あなたの本気を示しましょう。

五爻

case.1

誠心に満ち、 真心を通わせ合って、 手をつなぎ合うことができるとき。 問題のないときです。

case.2

真心で動いていく。 純真な想いに満ち、 曇りなき誠意が輝き、 共鳴し協働するものがある。 信頼できる手応えを得ていく、 誠実な道が通じていく段階。

case.3

もう確信がありますね。 現実が、想いに応え始めている。 確かに共鳴している感覚があるはずです。 これも、自分の心に誠実であればこそ。 虚栄のない本物の意志を貫きながら、 現実の反応と手を取り合っていきましょう。

case.4

誠実に向き合いましょう。 そうすれば、誠実な反応を得られる。 誠実に応えてくれるものがあるはずです。 問題を避けて不誠実な態度をとってはいけません。 本気で解決を志す姿勢をとれるかどうかを試されています。 必ず解決できると信頼しましょう。

case.5

はい、そうですね。 真剣な想いが状況を動かします。 決断しましょう。

case.6

本心であることが大切です。 自分に誠実な望みであるのかどうか。 その望みが本物ならば、もう手応えはあるはずです。 真剣に実現させていきましょう。

case.7

信じ合い、手を取り合える相手。 相手のことは信頼して大丈夫、 その言動は、誠意に満ちています。 きっと、多くを語らなくても、 想うことは、通じる。 ためらうことなく、 手を差し伸べていきましょう。

case.8

相手を信じてください。 相手も同じ想いです。 信じ合える関係だと想っている。 一緒にやっていくべきだと想っている。 本物の誠実な関係だと想っている。 真実で結びついている関係です。 信じてください。

上爻

case.1

独りで思い上がってしまいやすいとき。 どんなに誠意を貫いたとしても、 自分を過信しているようでは、 結果は悪いものにしかなりません。 謙虚な意識を。

case.2

どんなに純粋に信じても、 どんなに誠意を捧げても、 どうにもならない。 その真実を直視し、 受け容れなければならない。 現実を前に目を覚まし、 真の誠実さを取り戻していく過渡期。

case.3

現実に背を向けてはいけません。 自分の想いに現実がどう応えているか、 その反応を確かめることが必要です。 気持ちは真剣なのですよね。 その意志も、きっと本物。 だからこそ誠実に、 現実と向き合わなくてはなりません。

case.4

その方針で本当に大丈夫でしょうか。 あなたは自分の真実を貫いて満足かもしれないけれど、 本当に問題がそれで解決するのでしょうか。 真剣だとか本気だとか自信だとか、 そういうことだけでは解決できない問題もあります。 現実的な感覚を忘れていませんか。

case.5

いいえ、やめましょう。 それは思い上がりというものです。 現実を無視してはいけません。

case.6

本心であることが大切です。 自分に誠実な望みであるのかどうか。 現実を見ることも大切です。 独りよがりの望みは実現されません。

case.7

相手と心が通じ合っている、 という自信があるようだけれども、 相手のことを、現実の状況を、 しっかり見ていますか。 引かれ合っているのは事実でも、 どんなにそれが真実の想いでも、 気持ちだけでは、 どうしようもないこともある。 浮つき過ぎかもしれない、 という警告を発しておきます。

case.8

あなたの独りよがりかもしれません。 相手の本当の気持ちがどうなのかを無視して、 自分の想いだけを舞い上がらせているかも。 その改善を、本当に相手が望んでいますか。 あなたにとって都合のいい考え方をしていませんか。 相手を想う気持ちに嘘はないとしても、 相手の実体が見えていないようです。