艮為山

ごんいさん

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不動

case.1

止まるべきところに止まっていれば、 問題ないとき。 身体は動いてもいいし、 行動を起こしてもいいけれど、 何かに気を取られたり、 心を動かしたりすることなく、 意識は、静謐なところに、 止まっていなくてはならない。 何事にも動じることのない、 不動の境地を保ち続けなくてはならない。 表面的なことに心を乱されないよう、 自己の本質にどっしりと根差すことが、 大事なときです。

初爻

case.1

動いてしまいそうでも、 止まることができるので、 問題ないとき。 その正しい態度を、 いつまでも保つことができるなら、 得るものがあるでしょう。

case.2

動かない。 止まるべきときであり、 どっしりと止まっていることが 何よりも必要なときだから。 心を決して動かさない、 不動の境地を保ち始めていく段階。

case.3

心を鎮めましょう。 外側のことに動じてはいけません。 何かに気を引かれそうになっても、 意識をそこに持っていかない。 常に同じ、その深く静かなところに 保つようにするのです。

case.4

心を動かしてはいけません。 その立ちはだかる問題を、 どうにも動かすことができそうになかったとしても、 だからといって自分が動いて他へ行こうとしてはいけません。 大切なのは、その問題を避けようとせずに、 どっしりと対峙すること。 自分の心を貫くために越えねばならない問題ならば、 解くことを決してあきらめてはいけないのです。

case.5

はい、そうですね。 心を動かしてはいけません。 決めたなら守り通しましょう。

case.6

今は、みだりに、 心を動かすべきではありません。 相手との関係がどうあろうと、 自分の気持ちは、自分の真実の場所に、 しっかりと止めておくこと。 動いてしまいそうになっても、 決して動かさないと、誓ってください。

二爻

case.1

正しいところに止まっていても、 やむを得ず、動かされることがあって、 不愉快な思いをしやすいとき。 今は仕方ないとしても、 本来の止まるべき場所は、見失わないで。

case.2

動きたくないのに、動かざるを得ない。 止まっていたいし止めたいのに、 力が足りず、止めることができない。 心中穏やかでなく、気持ちが乱される、 平静の境地を保つことが難しい段階。

case.3

不快なことがあったのですね。 考えたくない、思い出したくないのに、 そのことに心が乱されてしまう。 そういうときもあるものです。 気持ちが鎮まっていくのを待ちましょう。 意識をそこに引かれ過ぎてはいけません。

case.4

心を鎮めましょう。 不愉快な方に気持ちを引きずられてはいけません。 状況をすぐに変えることは難しいかもしれない。 だからこそ、自分の気の持ちようを変えていきましょう。 嫌なことを嫌だ嫌だと思って心をざわつかせないこと。 嫌だ嫌だと思っていると、大切に守りたい自分の心まで、 その嫌なことに汚されてしまいます。 嫌なことでも、嫌だ嫌だと考えるのをやめましょう。 できるだけ前向きに、自分の心の純粋さを貫いて。

case.5

そうするしかないですね。 嫌でも従うしかないときもあります。 不愉快な気持ちを引きずるのはやめましょう。

case.6

不本意な言動をとったなら、 心は何も変わっていない、と 相手に示すべきかもしれません。 表面的な態度は状況に対応させても、 相手や関係に対する心の態度は、 決して乱さず不動の境地を貫く、 その姿勢が、何より大事。

三爻

case.1

強引に止まるようなことをすれば、 無理な力がかかることになって、 引き裂かれるような痛みが出るかも。 心が不安で煽られるような、 危うさのあるときです。 平静な境地でいられないならば、 そこは、止まるべきところではない、 ということなのでは。

case.2

頑固に止まって、動きを奪う。 柔軟性がなければ崩れてしまう、 ギシギシして決裂していく、 その危険に怯えて焦燥する。 止まるべきではないところに居座り、 心中は乱れ波立ち続ける段階。

case.3

執着していませんか。 そのことばかり考えていて、 不安や焦心で心が張り裂けそう。 意識をそこから引き離してみませんか。 それはいくら想ってもどうしようもないこと。 考えれば囚われる、囚われれば苦しい。 苦しいところに止まり続けますか。

case.4

立ちはだかる問題を強引に動かそうとしても無理です。 押しても引いても叩いても、それは動かない。 動かそうとすればするほど、苦しくなるのは自分。 どうして動いてくれないの!!という悲痛な想いに 心を引き裂かれそうになる。 それを想い通りに動かすことに執着してはいけません。 動かないものは動かない。動かすべき時期ではないのです。 解けない問題に囚われないで、他のことにも目を向けて。

case.5

いいえ、やめましょう。 それに執着してはいけません。 苦しみに心を引き裂かせないで。

case.6

相手に固執して、 無理な関係を、貫き通そうと しているのではないでしょうか。 そのような態度をとっても、 相手の心は、動かない。 そこに居座り続けることは、 関係を、自分の心を、じわじわと、 引き裂き続けることなのでは ないでしょうか。

四爻

case.1

止まるべきところに、 止まっていられるとき。 そのまま静かな境地を保っていれば、 問題はないでしょう。

case.2

不動を保つ。 みだりに動くことなく、 自分自身をよく制し、 止まるべきところに止まる。 ふらふらすべきでないと知っている、 本質に根差すことができていく段階。

case.3

平静な状態ですね。 みだりに気持ちが動くことなく、 静謐な意識を保てている。 問題ありません。 そのまま維持しましょう。

case.4

そのままで大丈夫です。 どのような壁が立ちはだかろうとも、 心が乱れることがなく芯が定まっている。 状況が解決に向かう気配を見せなくても、 焦ることなく静かにそのまま受け容れている。 その不動の境地、平穏な意識を、 どこまでも保ち続けることができるかどうか。 この問題は、それを試されているのです。

case.5

はい、そうですね。 そのまま維持しましょう。 何事にも動じない意識が大切です。

case.6

今は、静かに、大人しく、 動かずにいること。 相手が動こうとしてきても、 決して心を動かさず、 向こうも動かずにいるように、 制し止めるべき。 相手がどう出てきても、 動じてはいけません。

五爻

case.1

止まるべきところに止まり、 言葉を慎むようにするならば、 後悔することなく済むとき。 発言は、筋を通して。

case.2

言動が一貫していく。 不動の境地にあり、 口にすることを迷わず、 言葉に重みがあり迷わせない。 心が乱れることがなく、 態度にも筋が通っていく段階。

case.3

ぶれがないですね。 言うことに迷いや乱れがなく、 余計なことを口にしない。 その態度を貫きましょう。 軽々しいようではいけません。

case.4

言葉に気をつけましょう。 この問題の解決という目的に向けて、 言動を一致させ態度を一貫させることが大切です。 自分の中に迷いが生じることがあったとしても、 それらが口に出ることがないよう注意しましょう。 あなたが表現することがぶれてはいけないのです。 弱音や愚痴も吐かないように、口を引きしめて。

case.5

はい、そうですね。 整然と筋の通った決断です。 口に出す言葉を乱さないことが大切。

case.6

どうでもいいことは、 口に出さないこと。 自分の中に不動に存在する、 本当に大事なことだけを、 相手に伝えるべきです。 お互いに、お互いの 余計な言動に惑わされずに、 どっしりとしていられるように。

上爻

case.1

最善に、 止まることができているとき。 良い結果に通じることになるでしょう。

case.2

本質に根差している。 静謐な意識で、 何事にも動じることなく、 自分が貫くべきことを貫き通す。 丁寧に堂々と、最後まで迷いなく、 最善の道を歩み続けることのできる段階。

case.3

不動の境地にあるようですね。 何があろうと気を取られることなく、 最善の意識状態を保っている。 動じることなく、惑うことなく、 かき乱されることのない、 至高の境地。

case.4

動じることはありません。 その問題が問題として存在していたとしても、 だからどうということはないはずです。 あなたにとっては問題ではないともいえる。 それは必ず乗り越えられる課題だと解っているから。 それによって自分がさらに高められると知っているから。 どっしりと受け止めて取り組みましょう。

case.5

はい、そうしてください。 本質に根差している決断です。 迷うことなどないですね。

case.6

相手との関係は、今は、 このままにしておくのが、最善。 動かそうとすべきではなく、 どっしりと止まっているべきです。 止まるべきところに止まっているのだと、 納得して、受け容れるのが、賢明。