沢山咸

たくざんかん

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感応する

case.1

感じ合い、応じ合うとき。 道は、自ずと通っていくでしょう。 自分の行くべき道に沿い続けていくならば、 物事が自然と感応し合うようにして、 うまくいくようになるとき。 結婚のように、相異なるものが 交感し和合して結ばれるようなことは、 良い結果を得られるでしょう。

初爻

case.1

何かを感じ取っているときですが、 感応の度合いは、まだわずか。 その予感や兆候が、 確信に変わるのを待って。

case.2

予感していく。 何か感じるものがある、 状況と想いが感応していく、 自然と動き出すような気がする。 たぶんきっとそうなる、 その直感を静かに深めていく段階。

case.3

感じますか。 まだほんの微かな、 淡い予感のような感覚。 むずむずしますね。 どうなっていくのか、 そうなっていくのか。 そのくすぐったい感じ、 今はそれだけ味わっていて。

case.4

感じ始めているのですね、 これは問題なのではないか、 問題となっていくのではないかと。 まだ明らかになってはいないし、 どうすることができるわけでもないけれど、 何かあるだろうと感じている。 もうしばらく様子を見ましょう。 その感覚だけではどうにも動けません。

case.5

はい、そうですね。 きっと、そう感じている通りです。 もうしばらく見守っていましょう。

case.6

叶うかもしれない。 そういう感じがするだけで、 まだ何も具体的ではないけれど。 叶えられるかもしれない、叶えたい。 その感覚を大切にしていきましょう。 動けるようになるときが来るまで。

case.7

お互いに、何かを感じる相手。 その感覚が何を意味するのか、 それはまだ、曖昧かもしれない。 その直感だけで行動を起こすのは、 少し軽率かもしれません。 相手も、まだ、確信を持つには、 至っていないようだから。

case.8

こうしたらよいのではないか。 こうなっていくのではないか。 そのひらめき、着想が育つのを待ちましょう。 今はまだ、ほんの思いつきの段階。 ここで動くのは早すぎます。 相手も同じように感じ始めているところかも。

二爻

case.1

何かを感じたからといって、 すぐに反応して軽率に動いてしまうと、 悪い結果を招いてしまうかもしれません。 感じるものがあっても、 大人しくじっとしているならば、 良い結果に通じるでしょう。

case.2

敏感になっていく。 直感が騒ぐ、 すぐに動いていきたいけれど、 動くべきではないと感じる。 予感が強まり、期待に胸躍る中で、 高まる気持ちをぐっと抑えて、 そのときを賢明に待ち続ける段階。

case.3

感じますね。 たぶんそうなる。 うずうずしますね。 でもまだ動かない。 まだそのときではないと、 直感が告げているようですね。 そのままサインを待ちましょう。

case.4

感覚で動いてはいけません。 そういう感じがするからと、 なんとなくふらふらしてみたり、 急に焦ってどうにかしようとしてみたり。 落ち着かない態度で行ったり来たりするのはやめましょう。 浅いところでジタバタせずに、深くどっしりと構えましょう。

case.5

いいえ、ダメです。 まだ動くときではありません。 気が騒いでも、もうしばらく我慢を。

case.6

叶うかもしれない。 そういう感じがするだけで、 まだ何も具体的ではないけれど。 叶えられるかもしれない、叶えたい。 その感覚におどらされないようにしましょう。 焦って動いても何にもなりません。

case.7

相手に何かを感じたからと、 早まって動かないこと。 向こうも同じものを感じていても、 今は、それに応じる気はないみたい。 仲良くなれる相手ではありますが、 状況が自然と動きだしていくまでは、 軽々しい行動に出ることは慎んで。

case.8

相手の気を伺ってばかりいませんか。 こう思っているのではないかとか、 こう感じたのではないかとか、 相手の気持ちを気にして推し量って、 相手の気に沿うように動いている。 それをやめましょう。 相手に付き従うのをやめる。 あなたは自分の意思で動きましょう。

三爻

case.1

他が動くのを感じたからと、 つられて動いてしまいやすいとき。 自主性なく、進んでしまうようでは、 恥ずべきこととなるでしょう。

case.2

じっとしていられない。 感じたら反応し追ってしまう、 その直感がどこへ導いているのか 検証する間もなしに。 感覚で動き、感覚に従っていく、 落ち着きなく直感を確かめていく段階。

case.3

あなた自身はどう感じていますか? 自分自身が感じていることがどれなのか、 混ざって分からなくなっていませんか。 大事なのは、自分の直感。 周囲がどう感じているかではなく。

case.4

自分で決めて動きましょう。 周囲の影響を受けて、雰囲気に感化されて、 なんとなく流されてしまっていないでしょうか。 自分が本当にそうしたいのか分からないまま、 足を進めてしまってはいけません。 自分の感覚を懐疑的に見直しましょう。

case.5

いいえ、ダメです。 つられて動いてはいけません。 それは、自分の考えではないですよね。

case.6

叶うかもしれない。 そういう感じがするだけで、 まだ何も具体的ではないけれど。 叶えられるかもしれない、叶えたい。 その感覚に流されてしまってはいけません。 何の覚悟もないまま動き出さないで。

case.7

感覚が通じやすく、 自然と反応したくなる相手でも、 向こうに乗せられてしまわないこと。 相手の言葉につられて、 軽々しく付いていくような態度では、 後で恥をかくことになるかも。 上辺の‘いい感じ’に惑わされず、 自分をしっかり持って。

case.8

相手に従うと決めているのですか。 相手の意思を聞くと、自分もそうしたくなる? 相手についていきたくなるのでしょうか。 でも、それが問題の原因です。 独立心を持って、自立しましょう。 相手についていく必要はありません。 ついていきたくなっても、踏みとどまって。

四爻

case.1

色々なことを感じやすいときですが、 しっかりと心を定めて、 自分の行くべき道を貫くことができれば、 良い結果を得て、後悔することもなくなるでしょう。 心を定めることができずに、 うろうろと行ったり来たりしているようでは、 身近には感応し合うものがあったとしても、 それ以上の広がりはないでしょう。

case.2

直感を信じていく。 もう色々と迷わない、 周囲の反応がどうであっても、 自分は自分の直感に従う。 自己の本質の声に感応し、 悔いなく行くべき道を歩んでいく段階。

case.3

感じるものは多くても、 移り気であってはいけません。 周囲と感化し合うのも楽しいけれど、 本来の自分の直感を手放すべきではない。 行きたい道、ありましたよね。

case.4

感じるもの全てに耳を傾ける必要はありません。 雑音となるものも多いし、直感が惑うこともある。 きちんと聴き分けて、本物を感受することが大切です。 周囲の共感の声が大事なわけでもありません。 同じものを感じる必要も、同じものを聴く必要もない。 あなたが真に聴きたいものを聴くべきです。

case.5

はい、そうしてください。 心を簡単に動かしてはいけません。 こうと決めたなら、貫いてください。

case.6

叶うかもしれない。 そういう感じがするだけで、 まだ何も具体的ではないけれど。 叶えられるかもしれない、叶えたい。 その感覚は本当に自分の中にあるもの? 周囲に合わせてそれを望んでいるだけではなく? 答えが出るまで、焦らないで。

case.7

相手と引かれ合っているのを、 心の奥で感じているならば、 相手への想いを大切にすること。 気持ちを定められずに、 色々と気移りしているようでは、 それなりの友人にはなれたとしても、 それ以上の深い感覚を共有する関係には、 きっと、なれないままでしょう。

case.8

相手に感化されすぎていませんか。 相手の言葉、相手の態度、気になるだろうけれど、 いちいち気にしないことが大切です。 あなたの感性は、あなたのもの。 あなたの人生は、あなたのもの。 相手がどう感じるかは関係ありません。 相手に影響されないで。反応しなくて大丈夫です。

五爻

case.1

何にも感化されず、動じずにいられるとき。 孤高に、感応し合うことなく過ごせば、 そこから広がるものは何もないだろうけれど、 静かな境地を保つことはできるので、 後悔するようなことにはならないでしょう。

case.2

黙々と自分の道を行く。 自己の直感を汚さずに、 純粋な自分の感性だけを保って、 他の影響を受けないように。 自分の感覚のみに集中して、 潔く自分の歩みに専念していく段階。

case.3

今はそれで大丈夫です。 余計なものを感じたくないならば、 殻を閉じてしまっていい。 不要なことにまで、 いちいち反応しなくてよいのです。 遮断することが必要です。

case.4

何も感じないなら感じないでいいのです。 感動していないのに感動しているふりをしたり、 共感できない自分を責めたりしなくていい。 感じないことを問題だと思わないで。 あなたの感覚が反応するものを大事にすればいいのです。

case.5

はい、そうですね。 周囲は無視して大丈夫です。 何があっても、気にしないで。

case.6

叶うかもしれない。 そういう感じがするだけで、 まだ何も具体的ではないけれど。 叶わないかもしれない。 そういう感じがしたとしても、 それは気にしない、振り回されない。 自分の悔いのない道を行きましょう。

case.7

相手とは引かれ合っていると、 本当は、感じているはず。 感じていないふりをしているのは、 心を乱されたくないからでしょうか。 確かに、心を開いたら、 様々に感応し、影響し合いそうな相手。 背を向け続けるかどうかは、自分次第。

case.8

背を向けてしまいましょう。 いちいち相手につきあう必要はありません。 無反応を通して大丈夫です。 あなたには、独りの時間が必要。 相手を気にすることなく、相手の影響を遮断して、 自分に集中して、自分のことだけを考えて、 自分の感覚を取り戻す時間が必要です。

上爻

case.1

真っ先に口が反応しやすくなるとき。 感じたままに、感通させるために、 口先だけが軽々と動きやすくなるので、 言葉を口から出す前に、注意を。

case.2

感じたことを表現していく。 言葉で、表情で、口で伝えて、 反応を得て、感動を広げて、 自己の直感を確信に深めていく。 感じたことを瞬間で過ぎさせず、 その核心の確立に向かっていく過渡期。

case.3

感じたことを、もう少し、 表現してみてはどうでしょう。 表情に出して、言葉にして、 素直に率直な反応を、そのまま 伝えてみてはどうかしら。 考える前に、感じるままに。

case.4

おしゃべりが過ぎるかも。 その場の雰囲気に流されて、 あることないこと、言っていいことダメなこと、 考えなしに口走っていませんか。 その場の感覚で話すのはやめましょう。 あなたの口から出ていく言葉のせいで、 問題が生じているのかもしれません。

case.5

それは、口先だけではないですか。 言葉だけが上滑りしているようです。 もっともらしい話だけれども。

case.6

叶うかもしれない。 そういう感じがするだけで、 まだ何も具体的ではないけれど。 叶えられるかもしれない、叶えたい。 黙っていられない気分かもしれないけれど、 実現していないことをべらべらと しゃべらない方がいいかも。

case.7

感覚的で、反応のよい相手。 こちらが何かを言えば、 打てば響くように、 軽妙な動きが返ってきそう。 だからといって、口先だけで、 相手を動かしてよいわけではなく、 向こうの表面的な言動に、 真意が伴っているのかどうかも、 確かめるべきかもしれません。

case.8

口を慎みましょう。 相手に合わせて、調子のいいことばかり 言ってきたのではないですか。 本当はそんな風に感じてなどいないのに、 うまい言葉で、いかにも感動したかのように。 そういう態度をやめましょう。