火雷噬盍

からいぜいごう

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噛み砕く

case.1

行く道を邪魔するものがあるときですが、 それを噛み砕いて、進んでいけるとき。 摩擦や抵抗に負けずに乗り越えて行くのなら、 道を通していくことができるでしょう。 邪魔しているものの実体を明らかにして、 断固として排除すべしという確信を持ったならば、 一歩も退かない厳しい態度で臨むべきです。

初爻

case.1

邪魔の程度が、まだ軽微なとき。 今のうちに、少し懲らしめるようにしておけば、 これ以上大きな邪魔をすることもなく、 問題とならずに済むでしょう。 最初の段階で、抑止して。

case.2

行く道を邪魔するものがある。 早いうちにそれを噛み砕いて、 もう邪魔となることがないように、 矯正し、抑制しておく。 道を真っ直ぐに通していくために、 問題の種を予め取り除く努力をする段階。

case.3

自分を邪魔しているものは、 自分の中にあるのかも。 ちょっと痛いかもしれないけれど、 少しだけ歯を食いしばって、 今のうちに弱点や悪癖の退治を。

case.4

問題の原因が分かっているのなら、 しっかりと取り除かなくてはなりません。 少し痛い思いをするかもしれないけれど、 それが問題となり得るということに気づけたのだから、 これも有難い経験です。 同じ痛みを二度と味わうことがないように、 身に浸み込ませて覚えておきましょう。

case.5

よくない癖が出ています。 その考え方が、足を引っ張っている。 繰り返すのはやめましょう。

case.6

このままでは無理。 何がいけないのか、自分でわかっているはずです。 よくない点を改めていきましょう。 自分の中の自分の足を引っ張っている部分を、 矯正していきましょう。 ここで少し自分に厳しくなることが必要です。

case.7

こちらに負い目があるのなら、 多少の罰を受ける覚悟を。 我を張ったところで、 向こうも、追及の手を ゆるめる気は全くなさそうだし、 相手には歯が立たないでしょう。 素直に相手に従って、 反省する姿勢を見せた方が、 ダメージを少し受けたとしても、 結局は自分のためになるはず。

case.8

しっかり反省したのなら、やり直せます。 気まずくなってしまって、 悲しい想いもしただろうけれど、 それも、あなたが間違ってしまった罰だった。 それに気づいたならば、やり直せます。 もう二度とあんなことはしない。 悪かったところは直して、繰り返さない。 努力してください、その反省が相手に届くまで。

二爻

case.1

邪魔を排除する力のあるときですが、 それなりの抵抗もありそうなので、 集中してしっかり対処すること。 少し深追いし過ぎるぐらいになっても、 問題のないときです。

case.2

問題は簡単に解消できる。 だけど、甘く考えずに、 徹底してその根本まで追及して、 害となる全てをしっかり取り除くこと。 軽微な問題も手をゆるめずに片付けて、 通すべき道の基盤を固めていく段階。

case.3

問題を取り除くためには、 しっかり、しつこく。 たやすく片付きそうだからと、 途中で気を抜かないで。 再発することのないように、 きちんと丁寧に対処しましょう。

case.4

がっぷりと噛みつきましょう。 見つけたその問題を見失うことがないように。 気づいたその問題が逃れてしまうことがないように。 野放しになってしまってはいけないから。 どこまでも追いかけて解決させなくてはなりません。 ずっぷりと問題に首を突っ込みましょう。 ためらわないで、あなたのすべきことです。

case.5

はい、そうしましょう。 抵抗はそれほど強くありません。 楽勝かもしれないけれど、念には念を入れて。

case.6

しつこく追っていきましょう。 叶わないことはないけれど、障害があります。 簡単に叶うようにみえて、 道を妨げるものはなかなかしぶとい。 途中で安心してしまわないで、 最後まできちんと追求し抜きましょう。

case.7

相手に非があるのなら、 徹底的に追及を。 相手は、それほど 手強いということはなく、 意外とあっさり、 降参するかもしれません。 これで懲りてもらわないと 困るのだから、 表面だけで済まさないで、 しっかりと、 懲らしめた方がいいかも。

case.8

何が問題なのか、 相手に分かってもらわなくてはなりません。 やわらかく言っても、分かったような顔だけして、 真剣に考えてもらえないかもしれない。 本当に本気でどうにかしてほしいのだということを、 しつこくしつこくしつこく言わないとダメかもしれない。 相手はなかなか懲りません。あきらめないで、粘り強く。

三爻

case.1

邪魔するものの抵抗が激しいとき。 強引に排除しようとすれば、 反対に害を受けてしまったり、 正当性が認められなかったりして、 少し恥をかくことがあるかもしれません。 特に問題とはならずに済みそうですが、 気を引き締めて、油断せずに。

case.2

手強い問題に立ち向かう。 自分も傷を負うかもしれない、 でも、あきらめるわけにはいかない、 必ず困難を噛み砕き取り除く。 行くべき道を通していくために、 難題の克服に強気で挑戦していく段階。

case.3

なかなか難しいですね。 強く出れば反発も大きいだろうし、 自分に害が及ぶリスクもある。 それでもやるしかない。 立ちはだかるものの大きさに 負けないで、怯えないで。

case.4

怯まずに頑張りましょう。 なかなか問題が解決しないというのは、 どこかで判断を誤った点があったのかもしれないし、 自分を責めたい気分になるのも解らなくはない。 でも、ここまで努力してきた姿勢は正しい。 方針は間違っていないし、やるしかないのです。 落ち込むのはやめにしましょう。 気持ちを奮い立たせて、もうひと踏ん張りを。

case.5

はい、そうですね。 ダメージを受ける可能性はあるけれど、 放っておくこともできないし。 覚悟して、実行しましょう。

case.6

叶わなくはないけれど、障害があります。 その道を貫こうとすれば、どこかで傷つく。 その願いを叶えるためには、 激しい闘いに勝ち抜かなくてはなりません。 覚悟があるのなら、めげずに頑張って。

case.7

相手との関係は、 自分を邪魔するもの なのではないでしょうか。 お互いに引かれ合う気持ちは あるのかもしれないけれど、 現状では、相手が、こちらに、 良い影響を与えているとは、 とてもいえない。 分かっていて、 相手を自分から排除しようと、 努力しているところかもしれない。 簡単ではないかもしれないけれど、 その努力が、正しい。

case.8

相手に反抗されているのは、 あなたにも反省すべき点があるからなのかも。 相手の悪いところばかりを指摘して、 自分の至らないところを無視していませんか。 相手の誤りを正すことは、もちろん必要。 同時に、自分の誤りも正しましょう。 比べれば小さいことであったとしても、 自分に非があっては抵抗されます。

四爻

case.1

邪魔するものの抵抗が非常に強いとき。 甘い考えは慎まなくてはなりません。 困難であることをよく自覚して、 行くべき道を守り正しく貫いていくならば、 自分の有利となるような幸運を得て、 良い結果につなげることができるでしょう。

case.2

行くべき道を通すために、 乗り越えなくてはならない難所。 簡単ではなく、大変な努力が必要で、 困難で厳しい経験となることを、 覚悟する必要がある。 強い精神力で実直に問題に取り組み、 見事な展開につなげていける段階。

case.3

苦しくても、引き下がらないで。 本当に難しく大変なことだけれど、 これはやり通さなくてはならないこと。 あきらめずに努力を重ねていれば、 きっと輝くものを掘り当てることになる。

case.4

よく頑張っていますね。 ものすごく大変なことだけれど、 かなりの難題だと分かっているからこそ、 努力を惜しむことがない。 その強さ、厳しさ、立ち向かい続ける姿勢が、 素晴らしい解決へと導くことになる。 まだまだ気を抜いてはいけません。 そんなに簡単に解けるはずはないのです。

case.5

はい、そうしてください。 大変だということは理解していますね。 辛抱強く、意志を貫きましょう。

case.6

叶わなくはないけれど、障害があります。 すごく大変な道だということを、覚悟して。 簡単なことではないという意識を忘れずに、 前を向き続けていくことが必要です。 苦しくても頑張り抜けば、ご褒美があるかも。

case.7

向こうが、明らかに、 こちらの邪魔をしてくるならば、 断固として、それを許さずに、 取り除いていく、という姿勢で。 相手も強気なようなので、 困難な道とはなるでしょうが、 あきらめずに立ち向かい続ければ、 運はこちらに味方しそう。 向こうがルールを破ったとしても、 こちらは、必ず、正々堂々と。

case.8

忍耐強く訴え続けましょう。 ここを変えたい、改善が必要なのだと。 強く拒まれるだろうけれど、それは想定内。 それでも怯まずに、押して押して押していけば、 相手の心に届くときが来る。 強情であっても、通じない相手ではありません。 相手を信じて、粘り強く働きかけましょう。

五爻

case.1

多少の抵抗はあったとしても、 めでたく道を通すことのできるとき。 行くべき道を、自戒しながら、 正しい姿勢で歩み続けていくならば、 自らの正当性が認められ、 問題なく進めるようになるでしょう。

case.2

問題は適切に解消されていく。 気を抜くことはできないけれど、 行くべき道を通すために必要な環境が整う。 行く手を邪魔していたものを取り除き、 通したかった道を通せるようになっていく段階。

case.3

そのまま進みましょう。 多少の問題や困難はあったとしても、 必ずうまく対処していける。 今のあなたなら、 何があっても乗り越えていけます。 引き続き、気を引きしめて。

case.4

方針は合っています。 簡単ではないし、危ういこともあるかもしれないけれど、 強い気持ちで取り組み続けていきましょう。 この問題は、解決しなくてはならない問題。 きちんと対処することが必要な課題です。 方針がぶれていないか、姿勢が曲がっていないか、 常に省みることを忘れずに。

case.5

はい、そうしてください。 実行する力は十分に備わっています。 厳粛な態度で臨みましょう。

case.6

叶わなくはないけれど、障害があります。 すごく大変な道だということを、覚悟して。 少しでも気持ちがぶれてしまったら、危ない。 強い気持ちを貫かなければ、負けてしまう。 本気で実現を志すならば、芯を通して。

case.7

悪いところがあるのは、 お互いさまなのかも。 相手に注意をすれば、 それは、すぐに改善して もらえるかもしれない。 だけど、同時に、自分も相手に 迷惑をかけていることに、 気づかされるかもしれません。 お互いが、お互いの、 お互いを邪魔していた点を、 取り除き合うことができれば、 きっと、素晴らしい。

case.8

きちんと伝えれば、相手も納得します。 大事なのは、きちんと伝えること。 安易に相手を責めるような言い方をして、 「あなたに言われたくない」と思われないように、 自分を律していることが必要です。 分かってもらえる相手ですが、 甘く考えてはいけません。

上爻

case.1

断固とした態度が必要とはいえ、 人の意見を聞く耳を失くすようでは、 最悪の結果となってしまいそう。 邪魔や抵抗が強大なときですが、 むきになって我を忘れてしまったら、 自分の方がつぶされてしまうかも。

case.2

自分勝手な考えで 邪魔なものを取り除こうとすれば、 自分の方が排除されることになる。 自分の道を邪魔するものは、 自分の中にあるかもしれない。 正しい道を通していくために、 自らを省みることが促されていく過渡期。

case.3

警告を無視していませんか。 今は何を言っても無駄でしょうか。 うるさくて邪魔でしかないですか。 困難や障害が多く大き過ぎて、 何もかもどうでもいいような気分に なってしまうこともあるだろうけれど、 なんとか自分を奮い立たせて、 もう一度、立ち向かってみませんか。

case.4

何よりも問題なのは、 あなたが忠告を聴き入れる耳を持たなかったこと。 痛い指摘を耳に入れずに、排除してきてしまったことです。 必要な助言に耳を貸しましょう。 これ以上、事態を深刻にしてはいけません。 真剣に聴いて、心を入れ換えて、態度を改めてください。

case.5

いいえ、いけません。 何度もダメだと言われていますね。 自暴自棄にならないで。

case.6

このままでは無理。 何がいけないのか、自分でわかっているはずです。 それとも、わかっていないのでしょうか。 今まで何度も言われてきたことを、思い出してみてください。 あなたが変わらなければ、何も変わらない。 道を妨げるものは、あなたの中にあります。

case.7

相手の言うことを無視せずに、 しっかりと聞き入れておかないと、 相手にとって邪魔な存在でしか なくなってしまうかも。 どんなに引かれ合っていたとしても、 ルールを破るようなことばかり しているようでは、そのうち必ず、 相手の人生から、取り除かれてしまう。 自分勝手な態度を改めない限り、 きっと、苦しい罰を受けることになる。 甘えた考えは、排除すべきです。

case.8

相手が怒るのも当然です。 あなたが、相手の言葉に耳を傾けてこなかった。 何度も忠告されてきたのに。 相手が何を言っていたかを思い出しましょう。 今さら相手に尋ねても、もう何も言ってもらえない。 必死で思い出すしかありません。