雷風恒

らいふうこう

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恒常

case.1

常を守り、持続させていくことが、鍵となるとき。 いつも通り、これまで通りにしていれば、 道は通っていくことになるだろうし、 何も問題はないでしょう。 行くべき道を正しく守っていれば、 得るものがあるときです。 恒常性を、常に意識するならば、 積極的に進んで、うまくいくでしょう。

初爻

case.1

常を求めること自体は、道に沿うものであっても、 あまりにそれを求め、押し付けるようでは、 結果は悪いものとなってしまうでしょう。 状況を見ずに、恒常性に固執していても、 何も得られるものはありません。

case.2

持続させていく。 最初の形を固持するのではなく、 何をどのように続けていくのが最善か、 探りながら持続させようとする。 これから守り維持していくべき軸を 定め確立させようと模索していく段階。

case.3

普通であること、 これまで通りであることが、 そんなに大事ですか。 こうでなくてはならない、 こうあるべきだ、という考えに、 ガチガチに囚われていませんか。 枠にはめようと追い詰めないで。

case.4

問題というのは、 公式や定理を常に同じように当てはめれば解ける、 というものではありません。 その考え方では、基本問題は完璧に解けても、 応用問題や発展問題には歯が立たなくなるでしょう。 こうすれば解けるはずなのに!と決めつけてはいけません。 何を問われている問題なのかを見抜く柔軟な発想が必要です。

case.5

いいえ、やめましょう。 こうでなくてはならないと思い詰め過ぎです。 もっと柔軟に考えることが必要です。

case.6

そのまま追い続けましょう。 それを実現させるのだという意志は、 変えない方がいい。 でも、方針はもっと柔軟な方がいい。 こうあるべきだと決めつけないで。

case.7

応じ合う仲だからといって、 いつもいつも自分を見てほしいと、 常にこちらに応じてくれるべきだと、 相手にしつこく求め続けるのは、 どうなのでしょうか。 あまりにも、いつもいつもいつも、 変わらぬ態度で接してほしい、 などと要求し続けていては、 相手の嫌気を誘うかも。

case.8

立ち入り過ぎではないですか。 まだそこまで深い関係ではないのに。 こういう関係はこうであるべきだとか、 ふつうはこういう風にするはずだとか、 いつもならこうしてくれるのにとか、 あなたの「常識」を押しつけようと していないでしょうか。 この関係の「ふつう」や「いつも」は、 まだ定まっていないのに。

二爻

case.1

常ではない部分があったとしても、 守るべきものを守り続けることができるとき。 後悔するようなことがあっても、 悔いが残ることにはならないでしょう。

case.2

これまで通りにしていく。 多少はふらつくことがあっても、 軸は定まっていて保持されている。 変わらない確かなものを守りながら、 いつもと同じ道を歩み続けていく段階。

case.3

そのままで大丈夫です。 何を大事にしていけばよいのか、 自分で分かっていますよね。 いつも全て順調というわけでは ないかもしれないけれど、 それさえ分かっていれば大丈夫。

case.4

いつも通りにしましょう。 多少はうまくいかないこともあるだろうけれど、 あなたの芯を保つことが大切です。 変わらぬ態度で歩みましょう。 気持ちが揺れることがあったとしても、 自分にとって大事なものは変わらないのだから。

case.5

はい、そうですね。 多少の問題はあるかもしれませんが、 それで大丈夫でしょう。 その態度を維持しましょう。

case.6

そのまま追い続けましょう。 それを実現させるのだという意志は、 変えない方がいい。 そのまま続けていけば、 これでよかったと思えるようになる。 そうしてきてよかったと思えるようになる。

case.7

関係が続いていけば、 変わっていくこともあれば、 変わらないこともある。 何かが変わっていっても、 関係が続いているということは、 きっと変わらない。 変わらない関係が確かにあること、 関係の中にある変わらない確かなこと、 それをずっと大切にしていけば、 後悔することはない。

case.8

大丈夫、いつものようになります。 こういう状況になるのもいつものこと。 この先の展開も、きっといつも通り。 いつもこうなるのにうんざりで、 そこを改善したいというのもわかりますが、 いつもこうなっても大丈夫というのが、 この関係の味わいでもあります。

三爻

case.1

行くべき道に沿い続けていても、 よそ見をしたり、ふらふら歩き回ったり、 行動に恒常性がないのは、恥ずべきこと。 恥をかく恐れのあるときなので、 しっかりとした態度を持続させて。

case.2

態度に恒常性がない。 軸は変わらず保持されているはずなのに、 不安定に揺らぎ、一貫した姿勢を保てない。 自分の道を守り貫く決心を固めて、 腰を落ち着けて歩みを安定させていく段階。

case.3

しっかりしましょう。 どうすべきか分かっているはずなのに、 何故そう揺らいでしまうのでしょう。 ちゃんとしましょう。 こうすればよいと分かっていることに、 腰を据えて向き合いましょう。

case.4

あなたには、この問題を解く力があります。 どうすればよいかも解っているし、もう答えも出ていますよね。 なのに、何を迷うのでしょう。 どうしてそこで、違うことをしようとするのでしょう。 なんでそうなるのかしら、という感じ。 おかしなことをしていると気づいてください。

case.5

いいえ、やめましょう。 そんなに変える必要がありますか。 そのまま続けていくことが、何故できないのでしょうか。

case.6

そのまま追い続けましょう。 それを実現させるのだという意志は、 変えない方がいい。 ふらふらと迷うのはやめましょう。 覚悟を決めて態度を貫いてください。

case.7

関係を続けたいのであれば、 態度をふらふらと変えないこと。 相手や関係に求めるものを、 自分の中でしっかりと見定めて、 恒常性のある関係を、 築いていくことが大切です。 永く付き合っていきたい 相手だと思うならば、 もう迷わないで。

case.8

あなたの態度に一貫性がないのでは。 関係を続けたいのかどうしたいのか、 いつも言うことが違うから、迷わせる。 とにかく「続ける」という軸を定めれば、 もう少し話がしやすくなります。 続けるか続けないかではなく、 続ける前提で改善策を検討しましょう。

四爻

case.1

現状を持続させたところで、 何も得ることはできなさそうなとき。 何でも固守すればよいわけではないので、 そこに居座るべきなのかどうか、見直しを。

case.2

これまで通りでは意味がない。 持続させていくためには、 きちんと成果が得られるように、 必要な点は変えていくべきかもしれない。 冷静に状況を判断し、柔軟に対応しながら、 守るべき道を守り歩み続けていく段階。

case.3

このままでよいのでしょうか。 現状維持で満足できそう? 欲しいものが得られなくても? やめる必要はないけれど、 何か変えられることを変えるとか、 少し工夫してみてはどうでしょう。

case.4

その考え方では、解決に至らなさそう。 同じことを同じように考えていては、 同じような考えをずっとめぐらせているだけになる。 そのループから抜け出せなくなっています。 同じことの繰り返しはやめましょう。 全く違う視点から見直すことが必要です。

case.5

いいえ、やめましょう。 無意味なことにこだわっていませんか。 それを守り通して何になるのでしょうか。

case.6

そのまま追い続けましょう。 それを実現させるのだという意志は、 変えない方がいい。 でも、方針は見直してください。 成果が出ていない部分は変えなくては、 いつまでも同じことの繰り返しです。

case.7

付き合いが長かったり、 一緒にいると落ち着くような 相手なのかもしれませんが、 このまま、同じように、 この関係を維持していっても、 得られるものは、何もなさそう。 ずっとそこにある関係、 ただ続いているだけの関係。 悪いわけではないけれども、 だからどうというわけでもなく。

case.8

このまま続けても、どうにもならない。 関係は、この先もずっとこのまま変わらない。 あなたの求めているものは得られそうもありません。 続いていくだけでは不満だというのなら、 どうするかを考え直す必要があるでしょう。 あなたが求めているものについては、 この関係とは切り離して考えた方が よいのかもしれません。

五爻

case.1

守るべきことを守り、 従うべきことに従って、 恒常性を維持できるとき。 守り従うということが、 自分の道に沿うものならば、 良い結果に通じることになるでしょう。 ただし、自分の道が他にありながら、 行くべき道を行くという決断をせずに、 守り従うことを続けているならば、 結果は悪いものとなるかもしれません。

case.2

変わらぬ姿勢で歩んでいく。 最善の軸を保持し、 維持すべきものを維持して、 決断すべきときは決断していく。 芯が定まっているからぶれない、 落ち着いて着実に歩みを進めていく段階。

case.3

安定感がありますね。 大事なものを見失うことなく、 変わらない態度を貫いている。 決して、ぶれない。 常につかんでいるべきものを、 つかむことができています。

case.4

いつも通りで大丈夫です。 いつもと同じように対処してください。 変えた方がよいと思うことがあれば、 自分の判断を信じて変えてみるのもよいでしょう。 大事なのは、芯の部分を貫くこと。 自分自身に誠実な態度を保つことです。

case.5

はい、そうしてください。 それを守り通していくべきですね。 持続させていくことが大切です。

case.6

そのまま追い続けましょう。 それを実現させるのだという意志は、 変えない方がいい。 その芯を意識していくことが大切です。 そのために必要なことは実行しましょう。

case.7

良好な関係を、 持続させることができそう。 相手こそが、 自分の付いていくべき相手、 という確信があるならば、 これまで通りの態度を、 維持するようにすること。 もしも、自分の相手は、 この相手ではないのかもしれない、 などと思っているのなら、 現状を続けるべきではありません。

case.8

いつも、あなたが相手に従っているのですね。 それでうまくいっていて、それがこの関係の 理想の形なのだと納得しているのなら、 そのまま続けていけば安泰です。 だけれども、あなたが、それは違う、 と感じているのなら、違うのかもしれない。 その形の関係を続けていくべきではありません。 分岐点です。自分の答えを出しましょう。

上爻

case.1

常に不安定に、揺れ動いてしまいやすいとき。 何を守り続けるべきかを見失っていては、 結果は悪いものとなってしまうでしょう。 自分の芯を、探して。

case.2

同じようには続けていけない。 保持してきた軸の中に、 多様な可能性が渦巻いている。 維持し守るために何かを変えていく、 動揺の中で新たな方針を探り始める過渡期。

case.3

落ち着きませんね。 何が大事なことだったのか、 分からなくなってしまった。 前と同じでなくてもいいから、 また見つけ直していきましょう。 新しく取り替えてもいいから、 芯を定めていきましょう。

case.4

方針が定まらないようですね。 全く考えがまとまっていないようです。 いつもはどうしていたかを思い出してください。 もしかしたら今回も中身は同じ問題かもしれない。 いつも通りの手順を踏んで考えていったら、 すんなり解けるかもしれません。 落ち着きましょう、いつものあなたらしく。

case.5

いいえ、無理です。 その決断を貫き通すことはできないでしょう。 気持ちがすぐにぶれてしまいそうです。

case.6

そのまま追い続けましょう。 それを実現させるのだという意志は、 変えない方がいい。 変化には対応しなくてはならないけれど、 芯がしっかりしていれば大丈夫。 揺さぶられても、立て直しましょう。

case.7

関係を続けることはできても、 常に、これでいいのかと気迷い、 不安定になってしまいそう。 続けるなら続けるで、 しっかり意志と覚悟を決めて、 気持ちがふらつかないように、 自分によく言い聞かせるべき。 お互いに迷いながら維持する関係に、 続けていく意味はあるのかどうか、 自分で答えを出すしかありません。

case.8

迷い続けていくのですか。 これからもずっと、一緒にいても、一緒にいるのに、 これでいいのか、このままでいいのか、 いつも常に迷って悩んで揺れたまま。 それでもずっと一緒にいるのだから、 もう一緒にいると決めましょう。 あなたが心を決めないと、 関係もいつまでも不安定なままです。