地山謙

ちざんけん

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謙遜

case.1

謙遜が鍵となるとき。 謙遜の態度をもって進むならば、道は通り、 最終的に志を成し遂げることができるでしょう。 謙遜の心を真に持っている人は、 どのような立場にあっても尊い輝きを放ち、 どんなに自分を卑下したとしても、 その本質を侮られるようなことにはなりません。 高い志があればこそ、謙虚に。

初爻

case.1

謙遜に謙遜を重ねるような 賢明な態度で進んでいくならば、 冒険的な大きなことに挑戦しても良いとき。 良い結果を得ることになるでしょう。

case.2

本質を知っていて、本物を持っているから、 どこまでも謙虚でいられる。 謙虚になれるほど有能だから、 何をやってもうまくいく。 ここまで高めてきた能力を発揮し、 謙虚に、大きなことに挑戦し始める段階。

case.3

今のあなたなら出来ます。 その挑戦はきっと成功する。 決して自分を過信することなく、 能力を過大に評価することもなく、 謙虚に堅実に向かおうとしているから。 そのまま進んでください。

case.4

あなたはとても謙虚ですね。 決して自分の力を誇示しようとはしないけれど、 本当は素晴らしい力を有している。 自信を持って、自分の考えを実行してください。 あなたのその一歩、大胆で堅実なその一歩が、 解決のために必要です。

case.5

はい、そうしてください。 それはひとつの挑戦となる決断。 一歩一歩を謙虚に進めましょう。

case.6

挑戦していきましょう。 あなたはとても謙虚だけれど、 大きなことを成し遂げる力を持っている。 あなたなら、きっと実現させられる。 その謙虚さを失わずに、挑んでください。

case.7

お互いに、似ている、と 感じる相手かもしれません。 遠慮深くて、慎み深くて。 現段階では、 求め合っているという わけではないようだけれど、 この際、思い切って、 こちらが積極的に求めてみれば、 案外、好感を持ってもらえるかも。 態度や出方は、どこまでも謙虚に。

case.8

思い切った行動に出ましょう。 あなたは十分に謙虚だから、 それが行き過ぎることはない。 出過ぎだと思われることはありません。 多少の危険は冒しても大丈夫。 謙虚なあなたらしさを活かしてください。

二爻

case.1

謙遜の心が養われているならば、 本質の尊い輝きが、外に自然と伝わっていくとき。 そのようであれば、正しい道を歩んでいるし、 良い結果に通じることになるでしょう。

case.2

真の力があるから謙虚になる。 その輝きは自ずと発し、 当然のように伝わっていく。 自分の道を謙虚に歩み続けていれば、 自然と周りに反応が起きていく段階。

case.3

そのままの姿勢でいてください。 その謙虚で慎み深い態度、 皆がその素晴らしさに気づいているし、 尊敬を覚えているはずです。 そのままその道を歩んでください。

case.4

認められたいという気持ちに振り回されてはいけません。 自分の考えを主張しようとか、自分の力を誇示しようとか、 そんなことは意図しなくて大丈夫。 自然で謙虚なあなたらしさは伝わっています。 そんなあなたの好ましさを裏切らないで。

case.5

はい、そうしましょう。 謙虚に歩を進めれば、認められます。 重要なのは、それに臨む態度です。

case.6

成し遂げることができます。 あなたは素晴らしい力を持っている。 ことさらに頑張らなくても、 十分にその力は発せられています。 そのまま謙虚に歩みましょう。

case.7

何も言わなくても、 こちらの人となりは、 相手に伝わっているはず。 向こうも、自分から 主張することをしなくても、 自然と皆に好感を抱かせるような 人柄なのでしょう。 実際に、相手と 手を取り合うようなことには、 そうそうならなかったとしても、 慎み深く、お互いに敬意を持って、 相手の存在を尊重していくというのが、 相応しい関係なのかもしれません。

case.8

あなたが謙虚なのだということを、 相手もわかっています。 だから、そのままでいてください。 あなたらしくない主張をしなくて大丈夫。 わかってもらおうとしなくて大丈夫です。 その謙虚さこそが、あなたの美点。 相手もよくわかっています。

三爻

case.1

能力や実績を認められ、 持ち上げられるようなことがあっても、 謙遜の態度を貫けるかどうかが鍵。 賢明であるならば、最終的に、 良い結果を迎えることができるでしょう。

case.2

自分の力が必要とされているから、 謙虚に、自分の務めに励む。 必ずそれを成し遂げて、 謙虚に、期待される成果を捧げる。 果たすべきことを果たし、 貢献できることに貢献していく段階。

case.3

立派な姿勢ですね。 すごく頑張って務めを果たして、 その功績を自分のものとせず、 その労も主張しないなんて、 なかなかできることではありません。 必ず認められて、報われる。 お疲れさまでした!

case.4

解決のために尽力しましょう。 あなたにできることがあるのならば、 労を惜しまずに実行することが大切です。 それで自分がどう評価されるかとか、 努力をきちんと認めてもらえるかとか、 そんなことを気にしているようではダメ。 自分の仕事に集中して、献身的に。

case.5

はい、そうしてください。 謙虚に黙々と自分の務めを果たしましょう。 結果は後から付いてくるものです。

case.6

成し遂げることができます。 結果がどうなるかということよりも、 とにかく目の前のことに力を尽くすことが大事。 あなたにできることは惜しまずにしましょう。 報われるかどうかばかりを考えていてはいけません。

case.7

お互いを尊重し合って、 慎み深い関係を築ける相手。 相手のために労を惜しまず、 何かをしてあげたとしても、 その功を相手に誇らないこと。 何も主張しなくても、 あなたの素晴らしさは、 十分に相手に伝わっています。 お互いを讃え合いながら、 最後まで謙虚に歩んで。

case.8

そのまま尽くしてください。 すぐには報われないかもしれないけれど、 それは必要な努力です。 こんなに尽くしているのに!と 主張しない謙虚さが、あなたの美点。 相手もそれに気づきます。 でも、気づいてもらうことが目的ではない。 それを目的にするのは違います。

四爻

case.1

謙遜の心があれば、何事においても、 うまくいかないことはなさそう。 自分の立場を自覚して、分に過ぎないよう、 謙譲の精神を発揮していくこと。

case.2

何事もうまくいく、 だからこそ謙虚になる。 うまくいっているのは 自分だけの力によるのではないと、 よく分かって知っている。 十分過ぎるものを得られる中で、 謙虚に、気を引きしめていく段階。

case.3

身のほどを過ぎた立場にあると 感じているのなら、 立場に相応しい自分であるように 努力しましょう。 謙虚な姿勢は大事だけれど、 謙遜ばかりしていて何もしないのは もったいない!

case.4

謙虚にならなくてはなりません。 今のあなたの立場なら、不足はないはず。 こうしようと思うことはできる状況にあるはずです。 ぼやいていないで、実行しましょう。 努力できることはいくらでもあります。

case.5

はい、そうですね。 うまくいくのが当然です。 そこで謙虚になれるかどうかです。

case.6

成し遂げることができます。 うまくいきすぎることが怖いというなら、 うまくいって当然だと納得できるように、 それだけの力を尽くしましょう。 それを実現させるだけの力が自分にはある。 そう胸を張れるように頑張りましょう。

case.7

お互いに、 相手も頑張っているから、 自分も頑張ろう、と思える相手。 相手を見ていると どんどん謙虚な気持ちになって、 もっと自分も努力しなくては、 という気持ちになる。 引かれ合うというのでもないけれど、 素晴らしい刺激を与えてくれる存在。

case.8

謙虚になりましょう。 自分が有利な状態にあるからと、 大きな顔をしてよいわけではありません。 あなたが恵まれた立場にあるならば、 その分、だからこそできることを、 懸命にやるべきではないですか。 相手の目は厳しい。謙虚さを問われています。

五爻

case.1

謙遜の心があるならば、他に何もなくても、 全てが味方してくれるようなとき。 問題が残っているようなら、積極的に、 解決に乗り出すと良いでしょう。 何事においても、有利に進んでいきそうです。

case.2

そのままで、付いてくるものがある。 何をしても、何もしなくても、 謙虚に自分の道を歩み続けていれば、 うまくいかないことはない。 問題があるならば進んで片付けて、 歩むべき道を固く踏みしめていく段階。

case.3

皆があなたを認めています。 何も特別なことをしなくても、 そのままのあなたの謙虚な姿を、 皆が尊敬しています。 うまくいかないわけがない。 行うべきだと思うことがあるのなら、 積極的に断固として行いましょう。

case.4

謙虚になりましょう。 周囲を思い通りにしようと考えるのは傲慢です。 皆が自然とあなたについてきてくれるような、 好ましい姿勢や態度を示していくことが大事。 自分の中の誤った考えや思い上がった言動が、 問題の中心にあるのだと自覚することが必要です。

case.5

はい、そうしてください。 謙虚な意識が道を拓きます。 実行しましょう。

case.6

成し遂げることができます。 もうほどんどうまくいっているのだから、 残りの部分も自信を持って片付けてしまいましょう。 どんなことをしても、どんなやり方をしても、 きっとうまくいく。 謙虚に邁進してください。

case.7

直接の接点はなかったとしても、 相手から伝わってくるものを、 お互いに感じているのかも。 こちらが必要なときには、 特に何かで誘ったりしなくても、 自然と、手を結んでくれそう。 万が一、そういうときに、 相手が来てくれなかったならば、 こちらの幻想だったということで、 ばっさり切り捨ててしまえばよし。 謙虚に、誇り高く。

case.8

あなたは、慎み深くて素晴らしい人です。 そんなあなたを見下すような相手は、 どうでもいい。 あなたの素晴らしさを理解しない人を、 相手にする必要はありません。 あなたのその謙虚さに気づいて、 一緒にいたいと心から思ってくれる人たちが、 たくさん周りにいるのだから。

上爻

case.1

謙遜の態度も本質の輝きも、 自然と伝わっていくときですが、 やや謙遜に過ぎる面もあるのかも。 自分の中の弱気な部分の克服に、 取り組んでいくとよさそう。

case.2

自分の道が広く伝わっていく。 謙虚に歩み続けてきた道、 整備が必要な部分には手を入れて、 今のうちに平らかにしていく。 謙虚に独り究め磨いてきた道が 開き放たれ始めていく過渡期。

case.3

どんなに慎み隠していても、 表れ伝わっていくものはあります。 もしそれが誤解なのだとしたら、 自分の手の届く範囲ぐらいは、 訂正を試みてはどうでしょうか。 謙遜も大事だけれども、 実力を示すことも必要なのでは。

case.4

自分の実力をよく分かっているようですね。 謙虚な姿勢で問題と向かい合おうとしている。 実力以上のものに手を出すことはしない。 実力の範囲内でできることに精を出す。 それが賢明な態度です。

case.5

はい、そうですね。 謙虚に、できることをするしかない。 期待や評判に実力が追いついていない、 その事実は認めなくてはなりません。

case.6

成し遂げることができます。 これぐらいならばできる。 自分でそう感じているようですね。 このぐらいの望みであれば、 今の自分でも実現させることができる。 自分の現状に即した謙虚な望みです。

case.7

どんなに謙遜しても、 相手は、あなたの素晴らしさを、 よく分かっているみたい。 お互いに想い合っていて、 謙虚に尽くしてくれる相手です。 解決すべき問題があるのなら、 相手の力を貸してもらえないか、 素直に相談して、お願いしてみて。

case.8

自分にできる範囲のことをしましょう。 相手からの期待や評価が大きいからと、 無理をすることはありません。 ここで無理をせずに、自分にできることを 謙虚に見極められるかどうかが大切。 相手を一時的に失望させたとしても、 その謙虚さが最終的には効いてきます。 謙虚になりましょう。