天水訟

てんすいしょう

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訴訟

case.1

問題や争いごとの起きやすいとき。 どんなに自分に真実や誠意があっても、 道が塞がってしまうようなときです。 強引に押し切るような態度では、 結果は悪いものとしかなり得ませんが、 難しいときだとよく自戒して、 中道を行くように心掛けるならば、 良い結果を得ることができるでしょう。 公平な問題解決へと導く視点を持つことが鍵。 大きな冒険に出るようなことをしても、 何も得るものはないでしょう。

初爻

case.1

問題を長引かせない姿勢が大事なとき。 自分の主張を通すことよりも、 早く決着をつけることを目指すようにすれば、 多少ごたごたすることはあったとしても、 最終的には、良い結果を得られるでしょう。

case.2

対立していく。 多少の不利益は避けられなくても、 争って問題が大きくなる前に、 素早く事態を収束させていく。 ことを荒立てずに問題を解決できる段階。

case.3

言いたいことは、簡潔に。 趣旨を明快にして、 だらだらと問題を引っ張らないで、 さっと決着をつけること。 潔い姿勢が大事です。

case.4

長引かせないことが大切です。 解決策が見えているのであれば、 納得できない点が多少あったとしても、 その方法を試してみるべき。 いつまでもこだわるのはやめて、 決着を受け入れることも必要です。

case.5

はい、そうですね。 なるべく速やかに、事態を収拾させましょう。 摩擦を長引かせないことが大切です。

case.6

行く先には壁があります。 この壁を乗り越えることは、 もしかしたらできないかもしれない。 行くか行かないか、早めに決断しましょう。 ここでぐずぐずしているよりも、 潔くやめるならやめた方がずっといい。

case.7

対立が起きそうになったら、 できるだけ早く、収拾すること。 多少の意見の相違はあっても、 双方に応じ合う意思はあるはずなので、 和解の方向を探るべきです。 最終的には、お互いに納得して、 良い関係を築くことができるでしょう。

case.8

早く決着をつけましょう。 お互いに言い分はあるだろうから、 言いたいことを言って、意思を伝え合ってから、 論点を整理して、妥協点や打開策を 協力して探る方向にもっていきましょう。 気まずい状態を長引かせない意識が大切。 対立姿勢を常態化させないことが大切です。

二爻

case.1

敗色が濃厚なとき。 無理なことを押し通そうとしていないで、 自分から大人しく引き下がるべきです。 謙虚に慎ましく目立たないようにしていれば、 災いに遭わずに済むでしょう。

case.2

勝ち目がない。 負けを承知で挑み続けず、 主張を取り下げ、身を潜める。 決定的なダメージを避けて 静かに撤退していく段階。

case.3

言いたいこと、言えましたか。 どうせダメだと分かっていても、 言うだけは言ってみたらどうでしょう。 すごすごと引き下がることになっても、 言ったのと言わなかったのとでは、 後味は違うのではないかしら。

case.4

現状では、歯が立たない。 残念ながら、今の実力のままでは、 問題を克服することはできそうにありません。 自分のレベルに合うところに立ち返って、 できることをゼロから考え直すことが必要。 無謀な姿勢は改めて、謙虚に出直しましょう。

case.5

いいえ、やめましょう。 それを押し通せる可能性は低いです。 強気に出るべきときではありません。

case.6

行く先には壁があります。 この壁を乗り越えることは、おそらくできない。 自分には高すぎる壁だと知っているはずです。 出直しましょう、自分に合うところから。 高望みをしないで、ハードルを下げて。

case.7

対立が起きたら、 自分から引き下がること。 相手はかなり強気だし、 こちらの方が立場が弱いので、 とても勝てる見込みはありません。 痛い目に遭いたくなければ、 そっと身を引いて、相手から逃れ、 しばらくの間、身を隠して。

case.8

あなたの言い分は、本当に正しいでしょうか。 本当は、相手が正しいと分かっているのではないですか。 まずは自分自身を見直すことから始めましょう。 自分を大きく見せようとするのは逆効果です。 悔しくても、自分の実情を認めなくては。 謙虚な意識を取り戻してください。

三爻

case.1

これまでのことを受け継いでいくだけで、 満足すべきとき。 別のチャンスに乗っていったところで、 何も成すことはできなさそう。 これまで通りの道を守り続けていけば、 危うくなることがあったとしても、 最終的には、良い結果を得られるでしょう。

case.2

維持していく。 既に手にしている権利は安泰、 これまで以上のものを求めない。 今後も保証されている権益を 大事に引き継ぎ守っていく段階。

case.3

今、言う必要があるでしょうか。 これまで平和にやってきたのに、 急に声高に主張を始めたら、 対立が生まれてしまう。 状況を冷静に見て、よく考えてください。 それは、この場で必要な主張でしょうか。

case.4

それは、問題とすべきことではありません。 これまで通りにしていれば、 多少はうまくいかないことがあったとしても、 十分だと感じていられるはずです。 他の可能性を検討したくなることもあるでしょうが、 そうすべきではありません。

case.5

いいえ、やめましょう。 新たな決断をすべきときではありません。 現状の維持を優先すべきではないでしょうか。

case.6

行く先には壁があります。 あえてこの壁に挑戦する必要がありますか。 その望みを叶えなくても、 十分に満足できる状況にあるのではないですか。 もう一度、考え直してみてください。

case.7

大事なのは、 これ以上を望まずに、 これまでうまくやってきた通りに、 平穏な関係を維持すること。 ここで新たな自己主張をすれば、 争いが起きる恐れがあります。 うまくいっているものを壊さずに、 現状の関係を受け容れていった方が、 結果として、満足につながりそう。

case.8

現状に問題がありますか? この先のことを考えれば、 色々と不安や不満もあるのだろうけれど、 今、積極的に対処すべきということではないですね。 これまでもずっと、うまくやってきたのだから、 これからもきっと、うまくいく。 それ以上を求めない方がよいでしょう。

四爻

case.1

無理に押し通そうとしていることには、 勝ち目がないことを認めるべき。 行くべき道に引き返し、心を入れ換えて、 落ち着いて正しい道を歩み続けていくならば、 良い結果に通じていくことになるでしょう。

case.2

不利な状勢。 どうすることが自分のためになるのか、 どの道を行くよう促されているのか、 臨機応変に探らなければならない。 無理を押し通さずに、 柔軟に対応していくべき段階。

case.3

間違いは素直に認めましょう。 言うべきではなかったと分かったら、 すぐに主張を引っ込めればいい。 今、自分が正しいと思うことを、 真っ直ぐに示せばいいだけです。

case.4

やり方がよくないようです。 解決のための行動であっても、 それでうまくいっていないのであれば、 中止して引き返してください。 柔軟に方針を改めましょう。 間違った方法に固執してはいけません。

case.5

いいえ、やめましょう。 うまくいかないと分かっていますね。 他の可能性を検討してください。

case.6

行く先には壁があります。 この壁を乗り越えることはできません。 もう一度、考え直してみてください。 この望みを叶えることが必要でしょうか。 それがあなたの本当の望みでしょうか。 もっとあなたに合う道が他にあるようです。

case.7

相手と争っても勝てないことを、 まずは認めるべきです。 そして、争う必要があるのかを、 よく考え直すこと。 相手とは心が通じているはずだし、 向こうも和解を望んでいるはずです。 穏やかに対立を収めて、 良好な関係を築いていきましょう。

case.8

相手の言い分が正しいですよね。 それに気づいているのだから、やりなおしましょう。 自分が悪かった、間違っていたと認めて、 自分は変わったということを示していけばいい。 あなたが変われば、あなたが変えれば、うまくいく。 まだまだ間に合います、がんばって。

五爻

case.1

公平で正当な結論に至るとき。 通そうとしている道が理に適ったものならば、 最良の結果を得ることになるでしょう。

case.2

堂々と訴えていく。 争うことを恐れず、泣き寝入りをせずに、 公正な裁きを求めていく。 対立を乗り越え、勝機をつかんでいく段階。

case.3

言うべきことを言いましょう。 主張すべきことは主張すべきだし、 その言い分は、間違っていない。 公平な視点に立てています。 正当な結果を受け取りましょう。

case.4

解決できます。 自分が正しいと思うことを、堂々と行っていきましょう。 その問題は正しく解決されるべきだし、 問題だと思っていることを放置するべきではありません。 正しい行動は支持されます。 怯むことなく、立ち上がっていきましょう。

case.5

はい、そうしましょう。 それは、そうすべきことですね。 摩擦が生じることにはなりますが、 怯まずに、正当な結果を勝ち取りましょう。

case.6

行く先には壁があります。 この壁に怯まずに進んでください。 あなたなら、乗り越えることができる。 壁を乗り越えて、望みを叶えることができる。 強気で挑みましょう。 打ち克つべき試練、手にすべき勝利に向けて。

case.7

公平に、関係を見ることが できているようです。 対立関係となってでも、 自分の主張を訴えるべきだと 確信していることがあるのなら、 堂々と、相手に伝えるとよいでしょう。 正当性はこちらにあり、 勝訴することのできるとき。 一方的にならないように、平等に、 相手の言い分にも耳を傾けて。

case.8

あなたの言い分が正当です。 言うべきことは、きちんと言うことが大切。 主張すべきことは主張しましょう。 今のあなたは、公平な視点を持っている。 主観に偏ることなく、この関係に何が必要かを 見抜くことができています。

上爻

case.1

無理を押し切ることのできるときですが、 そのような方法で手に入れたものは、 すぐに奪われ失うことになるでしょう。 強引な態度は慎み、公平に。

case.2

不正に何かを勝ち取ってしまえば、 心が休まらなくなる。 その報いは、必ず受けることになる。 等しく厳格に、自分の行動の結果が 返ってくることになる過渡期。

case.3

あまり強く言い過ぎないで。 主張を通すことができたとしても、 こんなやり方をしてよかったのかと、 その後ずっと落ち着かない気分になりそう。 今すっきりさせたいことがあっても、 先のことまで考えた態度を。

case.4

その問題の解決とは、どうなることでしょうか。 自分の思い通りにすることが解決? とにかく何でもいいから目の前の問題を消してしまいたい? その先のことまで考えましょう。 安易な考えは見直すべき、性急な考えは慎むべきです。 今のままの姿勢では、 新たな問題が勃発する恐れはないでしょうか。

case.5

いいえ、やめましょう。 得られるのはつかの間の勝利です。 その後のことまで考えてみてください。

case.6

行く先には壁があります。 この壁を強引に崩せば、望みは叶うかもしれない。 だけれども、それでいいのですか。 むちゃくちゃなやり方をして手に入れた結果で、 あなたは満足できるのでしょうか。 壁を乗り越える方法を探しましょう。 壊すのではなくて、きれいに乗り越える方法を。

case.7

強引なやり方で、 相手を思い通りにすることが、 幸せにつながるでしょうか。 そんなにねじ曲がったような 妙な考えを持たなくても、 相手はきっと応じてくれるだろうし、 心を通い合わすこともできそうなのに。 裏でどんなに動いたところで、 相手の心を手に入れることはできません。

case.8

強引に主張を通してしまったのではないですか。 相手はそれに従うしかなかったとしても、 そんなあなたの態度には嫌気がさしている。 その気配を感じ取っているから、不安なのですよね。 同じことを繰り返してはいけません。 強引なことをして相手をねじふせて従わせるたびに、 あなたの不安は大きくなる。 相手の心がどんどん離れていくからです。