Ⅴ.THE HIEROPHANT
法王
[正位置]
case.1
守られています。 世間・親・教師により無意識に教え導かれ、 社会に受け入れられています。 常識的・保守的な姿勢で、行動しようとしています。 そこから逸脱しない限り、何の問題もありません。 安全と安心が保障されています。 安定した環境の中で、 精神性の向上に意識を向けるべきときです。
case.2
安定した結果に落ち着きます。 誰からも受け入れられる状況、 もしくは、誰に対しても胸を張れる状況。 大いなる存在に導かれ、守られていると感じることでしょう。
case.3
アドバイスを受けましょう。 独りよがりなやり方ではなく、 多くの人に受け入れられるような方法を 考えた方が良いようです。 信頼できる目上の人に相談してみると よいかもしれません。 今は新奇なことを始めるよりも、 伝統的な考え方を学ぶことが大切です。
case.4
今まで自分が帰属し、信じ、従ってきた社会の中で、 認められ、期待されるような行動を望んでいます。 自分が学んできたこと、教えられてきたことに則り、 こうあるべきだという確固たる信念を抱いています。 そこに安心、安定を見出し、その価値観を他者と 共有したいと願っています。
case.5
偉大な存在のもとで、 ある一定の法則、原理を学ぶことは、 有益なことです。 自分のルーツとなる集団への帰属は、 自分自身を知る上で、重要です。 自分が何を信じ、何とつながるのか。 教え導かれ、学ぶことから、 第一歩が始まるのです。
case.6
間違いのない選択です。やりたいことを自由にやる前に、 まだまだ勉強すること、学ぶことがあるとよく分かっているようです。 この選択をすることで、何らかの指導や導きを受ける機会を得て、 自分自身を鍛え成長させることができるでしょう。 社会的なステイタスの確立につながる可能性もあります。 謙虚に上を向くことから始めましょう。
case.7
安定につながる選択です。 大きな存在からの支持や保護が得られるので、 環境面での心配は要りません。 その中で理解されることや求められることをしている限り、 その地位は安泰です。 保守的な選択ではありますが、そこで学べることも多く、 その環境を活かして、大きく成長することも可能です。 周囲の賛同も得やすいでしょう。
case.8
学ぶことを優先しましょう。 自発的に動いていくことよりも、 先立つものを吸収し、受け容れることが重要。 先輩の指導を仰いだり、学校に通ったりすることが、 後の発展につながる基礎となります。 少し窮屈でも、我慢して勉強していれば、 自分の進むべき道は自然と開けてくるでしょう。
case.9
安定した段階にあるようですね。
自分の中で、目指すべきものや従うべきものが
明確な形として存在し、意識されているから、
迷いがなく、そうあるべきだと信じられる。
その道に沿って行けば間違いない。
そういうものを見つけたのですね。
それはきっと、今後の拠り所となり、
安心をもたらしてくれるはず。
そして、その道を通して学び経験することは、
他の人とも分かち合い、継承されていくような、
貴重な財産となっていくことでしょう。
[逆位置]
case.1
独創的。状況や言動が常識の枠を超えています。 新奇な思想・アイディアを受け入れます。 常識に縛られない自由な生き方。 世間の理解は得難いかもしれません。 批判や誤解もあるでしょう。 それでもその道を行くのですね。 社会の精神構造へ挑戦するときです。
case.2
常識の殻を破ります。 社会的に承認されるような結果とならなくとも、 あなたの思うままに進むこととなるでしょう。 罪悪感や義務感、様々な価値観に縛られてきた自分。 良い・悪いの判断を超えて、 進むべき道を自ら受け入れることができるでしょうか?
case.3
通俗的規範に縛られ、不自由さを感じています。 自分の主張を通すことは、世間の批判の対象となるだろうと 憂慮しているようです。 本当は心の赴くままに行動したいけれど、 自分自身がそんな自分を許せないのかもしれません。 今までの価値観との葛藤に苛まれています。
case.4
自由にしてよいのです。 独自性を貫くことは、悪ではない。 これまでの通念をひっくり返すようなことでも、 それが真理だと確信があるならば、 自分らしくあるべきです。 周囲の目をそんなに気にしているようでは、 まだまだ確信があるとはいえなさそうですが。
case.5
勇気のいる選択。 周囲に認めてもらうことは難しいかもしれませんが、 それでも、という確信があるなら是非やってください。 社会から逸脱するような何の保証もない道ではありますが、 それにもめげない魅力があるのなら、きっと面白いことができるでしょう。 革新的な生き方をしたいならぴったり。 社会的な立場や安定が大事という場合には、もちろん選ばない方が無難でしょう。
case.6
それは、今まで守り通してきた道には反するような選択です。 信じて、従って、学んできた道から、外れていこうという選択。 安定した状況や守られていた状況から、独立していこうという選択。 それほどの信念がありますか。 どうしてもそこを行かねばならないという必然的な衝動があるのでしょうか。 おそらく険しい道です。 誰も導いてくれない、守ってくれない、自分独りで切り開かなくてはいけない道だから。 そうすることが絶対的に必要なときもあれば、安定した環境でこそできることもあります。 大きな岐路なので、自分にとって本当に大切なことを、よく考えてください。
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