ⅩⅤ.THE DEVIL
悪魔
[正位置]
case.1
囚われています。 抗えきれなかった甘い誘惑。 恐怖と苦しみが、判断力を狂わせたのです。 恐れの裏にあるのは、エゴの欲望。 欲望をコントロールできていますか? 人や物に執着していませんか? 全て手放せば、苦しみも消え、 幸福が手に入るのに。 自分の醜い想いととことん向き合うときです。
case.2
試されます。 あなたを闇へ引き込む誘惑に悩まされるでしょう。 闇だとわかっていて進みますか? その結果を引き受けるのは自分自身です。
case.3
苦しいことはやめましょう。 自分自身のエゴの願望に支配されてしまっているようです。 どこかで怯えているのではないでしょうか、 本当にこれでよいのか、と。 その葛藤、抜け出せない苦しみをわかっていても、 どうしても手に入れたいものなのですね。 すぐに諦めることはできなくても、 自分から自分が苦しむことを認めてしまわないでください。 本当に自分が望むことは何なのか。 目を覚まして、 何度でも確認してみてください。
case.4
闇に囚われて、抜け出ることができません。 欲望の対象に執着し、それを手にすることしか考えられません。 対象を束縛し、自分の思うままに操りたいと願うととともに、 対象に支配され、隷属することから逃れられずにいます。 願望が叶わない苦しみが、理性を麻痺させています。
case.5
どうしても欲しいもの、 どうしても離れられないものには、 それだけの理由があるでしょう。 大切なことは、それに囚われて、 自分を見失ってしまわないこと。 必要なのは、そんな自分の姿を 客観的に知るための知恵です。
case.6
抜け出せなくなりそう。 その魅力に抗しきれないのであれば、 甘い蜜と同量の苦しみに囚われる覚悟をして、 どっぷり浸かるしかないでしょう。 それが悪いということではなくて、 それは深く重要な体験であるし、 闇に潜ってこそ、後に光を実感できる。 ただ、きっと、すごく苦しい。 やめたくてもやめられない。 それでもどうしてもそこを行きたい。 そういうこともあるのです。 それが、必要な体験だから。
case.7
欲しいものが手に入るけれど、欲しいものに縛られる選択。 現実的な欲の充足を優先することは悪いことではないけれど、 そのために他を犠牲にしてしまってよいのでしょうか。 そればかり追求していると、そのことだけで頭がいっぱいになって、 理性的な判断力を失ってしまうかも。 普通ならやらないことにまで、手を染めてしまわないように、 注意が必要です。
case.8
利欲にあまりに傾きすぎると、見えなくなることがあります。 どうせならばお金や形が欲しいというのは当然としても、 本来の目的を見失ってしまっては、本末転倒です。 そんなつもりはないかもしれませんが、 気づかないうちに、利益優先の考え方をしていなかったか、 自分の頭の中を見直してみてください。 無自覚に進んで、苦しいことにならないように。
case.9
深みにはまりつつあるようですね。
思い入れがすごく強くなっているようだし、
この先に進むことを望むような望まないような、
意思も感覚もどこか麻痺してしまっているような、
息苦しい状態なのかもしれません。
いけないと感じつつ陥っていく自分に、
罪悪感や醜さを覚える部分もあるかもしれないけれど、
どうしようもないことやときというのもあるし、
自分を責めて解決するわけでもない。
やるだけやったら、きっと、
「あ、出られる」と、気づくときが来る。
自分の想いに縛られる、そのループの中でも、
本当に大事なものを大事にすることを、
あきらめなければ。
[逆位置]
case.1
おかえりなさい。 地獄からよく帰ってきましたね。 悪夢は終わりです。 エゴの欲望に囚われて苦しみ抜いた過去。 不安・執着を呼び起こした悪魔の正体は、 自分自身の弱さでした。 現世的支配からの解放は、 スピリチュアルな目覚めをもたらします。 自らの体験から学び、 健全な生活に戻るときです。
case.2
目が覚めます。 これまで縛られてきた重苦しいエネルギーから解放され、 軽く、明るく、すっきりすることでしょう。 なかなか抜け出せない闇でしたが、 自分自身が囚われていること・執着していることを 客観的に認識できるようになってきました。 もう二度とネガティブなエネルギーに取り込まれないように、 しっかり教訓を胸に刻みつけてください。
case.3
自分自身のネガティブな姿を、 客観視できるようになってきました。 相手や物事を思い通りにしようと苦しむことを止め、 自分自身が変わることが必要なのだと気づいています。 今までの醜い自分、酷い状態には別れを告げ、 新たな自分を歩み始めようとしています。
case.4
無知でいてはいけません。 なぜ苦しいのか、何が問題なのか、 何を変える必要があるのか、 自分を問題から引き離して、 自分の想いを取り払って、 客観的に考えてみるべきです。 気づくことが必要です。
case.5
よかった、その選択肢が現れて。 それは、苦しかった状況から救ってくれる。 自分を縛っていたものから解き放ってくれる。 新たな光に気づかせてくれる道です。 物質的な欲に囚われた考えから抜け出し、 精神的な目覚めをもたらすきっかけとなることもあるでしょう。 荒んだ自分を立て直す、リハビリ的な道でもあります。 自由な決断を、知性に委ねて。
case.6
やめた方がいいです。それは、堕落の道だから。 そこへ踏み込んでしまったら、後戻り出来ないだろうと、 どこかで恐怖を感じませんか。 今なら、踏み留まることが出来る。今なら、理性が歯止めになる。 やめた方がいいです。行かないで。
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