ⅩⅡ.THE HANGED MAN

吊るし

[正位置]

case.1

サレンダー。 一歩ひいて、物事の成り行きを観察しましょう。 今は何もできません。 何かしようともがくよりも、全てを宇宙に委ね、 今何が起きているのかを別の視点から再考すべきです。 なぜこの状況が起きているのか。 その裏に隠された宇宙の意志を信じて、 現実への囚われを放棄すべきときです。

case.2

しばらく動けません。 身動きのできない状況で、 じっと耐えることが要求されるでしょう。 何もできないということは、 何かしたいという欲や執着を手放すチャンス。 忍耐を転機へ。

case.3

自分自身の意識を見直すべきです。 自分の願望にとりつかれて、 周囲が見えなくなっているかも。 このまま自分の意思を通そうとしても事態は動きません。 今本当は何が起きているのか、 なぜこの問題が生じたのか、 自我を超えた発想で現状を深く理解することが必要です。 焦らずにじっくりと事態を観察し、 解決策のひらめきを待ちましょう。

case.4

行動を控えて、起こっていることを観察しています。 動きがないようでいて、その状態を自由に楽しんでいます。 新しい発想が生まれるのを、じっと待っているのです。 今までの自分や他の人とは異なった観点から、 現実を見直そうとしています。

case.5

すべては必要なことが起きているだけです。 たとえ犠牲的な試練や苦難とよばれるものであっても、 自分がそうなることに意味があるということです。 表面的には苦しみでも、魂には喜びである。 それを体験することが、喜びにつながる。 そういう意識を持つことができるでしょうか。

case.6

もう少し違う視点から観てみましょう。 今すぐに進めようとしない方がよいようです。 現時点でこうだろうと思っているそのこと、 全く逆の観点からはどう見えるでしょうか。 自分の思い込みによって、盛り上がっている部分はないでしょうか。 もっと違う側面も見てみましょう。 違うものが見えてきたら、イメージが変わり、考えが変わり、 今と違う気持ちや感覚を、抱くようになりそう。 確かめてから決めても遅くありません。

case.7

それに関しては、しばらく手放しておいた方がよさそう。 今のままで進めていこうとしても、すぐに動かすことは難しいです。 少し距離をおいて、時間をとることで、今は見えていないことが見えてくる。 気づくべきことに気づいたとき、物事が動き出す。 何もしない方がいい。放り出しておくことが、解決につながる選択です。

case.8

一時休止が必要です。 しばらくの間、その問題からは離れましょう。 今なら、放っておいても大丈夫です。 全く違うことや関係ないことをしてみるとか、 正反対の生き方をしている人と話をしてみるとか、 自分の常識と異なるような本を読んでみるとか、 今まで考えていたことはすっかり忘れて、 頭をひっくり返すようなことをしてみてください。

case.9

抜け出すときが近づいているようですね。
それが全てで、そうとしか考えられなかったこと、
そのために全てを捧げてきたこと、
見直す時期が来たようです。

自分がそれでいいと思ってきたことでも、
自分の中で犠牲にしてきた部分があるのなら、
その声を尊重することが必要なときが
訪れているのかもしれません。

この先の展開は、自分が、これまでの考え方を
180度 転換させられるか、にかかっています。
自分にとって大事なものが変わっていく、
その過渡期を迎えつつあるともいえるでしょう。

[逆位置]

case.1

強い自我。 自分のことで頭がいっぱいです。 他の視点で物事を考えることができません。 自分本位で、自己の考えに固執します。 無駄な努力であることに気づかず、全てを捧げます。 一歩客観的になるだけで、世界は違って見えるのに・・・。 エゴを放棄して宇宙の下へ自分を解放すべきときです。

case.2

現在の努力は徒労に終わってしまいそう。 誰かのために、何かのために、 ひたすら自らを犠牲にしてつくしてきたようですね。 その苦労が報われないとしたら、、、怒る?悲しむ?責める? 相手のためだろうと、自分のためだろうと、 全て自分がしたくてしてきたことではないでしょうか。 自由への鍵は、今もあなたの手の中にあります。 意識の転換が求められています。

case.3

考えすぎてどうしていいかわかりません。 冷静に状況を受け入れることができず、 自分の思い込みでものごとを判断してしまっています。 自分の責任を放棄して犠牲者であるかのように振る舞い、 問題の原因を周囲に転嫁しようとしています。

case.4

いくら抵抗しても無駄なことです。 問題の所在は自分自身にあると認めない限り、 この状況から抜け出ることはできません。 人のせいにばかりしていないで、自分を省みてください。 自分を惨めな姿に貶めているのは、 自分自身に他ならないのだと気づいてください。

case.5

それをやろうとするのは、何故でしょうか。 誰かのため?何かのため?身を捧げて? それは自分の意思といえるでしょうか。 それは自分のためでもあって、だからやりたい、 というのもわからないではないけれど、 ちょっと、盲目的すぎるかもしれません。 もう少し心を開いて周りを見回してみたら、 そこまで犠牲的にならなくても済むような、 奇跡的な選択肢がひらめくかも。 縛られないで。

case.6

自分の考えに縛られていると、どうにも動きようがないです。 それがそうであってほしい、それによって自分がこうしたい、 そういう気持ちが強すぎるのかもしれない。 一度、その自分の考えを、捨ててみてください。 譲れないと思っていたことを、受け容れてみたら、目からウロコかも。

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ⅩⅡ.THE HANGED MAN  吊るし

観察、別の視点、不動、停止、放棄、サレンダー、瞑想、 可能性の超越。

■状況■

起きていることを観察する、別の観点から考える。考え方を変える、 考えることを止める、逆転の発想。価値観を見直す、固定観念を放棄する。 行動を控える、動かない。動きがない、小休止。決定を保留にする。 試練のとき、忍従のとき。犠牲的精神、奉仕の精神を発揮する。 執着を手放す。自我を放棄する。すべての状況を受け容れる、 すべての責任を引き受ける。すべてを宇宙に委ねる、 宇宙に身を投げ出す。サレンダー。

[逆位置]

客観的に観察できない、視点が間違っている、 別の観点を取り入れられない、意識を転換できない。 固定観念に縛られる、自分中心の考え方。問題を手放せない。 物質的な事柄への没入、精神的な考え方に抵抗する。無駄な努力、 自分本位の献身、犠牲者のように振舞う。自分を観察できない、 責任を周囲に転嫁する。自我を放棄できない、自我に固執する。 状況を受け容れられない。

■恋愛■

状況を観察する、関係を別の観点から見直す。一時休止。 行動を控える、相手に委ねる。相手に尽くす、献身的になる。 どっちつかずの状態。

[逆位置]

自己中心的な考え、自分の気持ちを押し付ける。 無駄な献身、報われない努力。無意味な執着。 相手の犠牲になっていると感じる、すべて相手のせいにする。 相手や状況を客観的に受け容れられない。

■仕事■

意識の問題である。よく観察すること、別な見方をすること、 発想の転換の必要性。構想を練る。こだわりを捨てる。 状況に身を委ねる。小休止のとき、動くべきではない。 休業中、失業中、引きこもり。ボランティア活動、福祉分野。

[逆位置]

客観性に乏しい、発想の固定化。八方ふさがり。 何かの犠牲になっていると感じる、自分の責任を状況や人のせいにする。 自分のことで頭がいっぱいである。骨折り損の努力、 悪あがきする。スランプ。